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「あぁ、そうでした。どうやら、私はあの男の子供だったようで…あの男を見てすぐに、見たこと後ある顔だなとは思ってたんです。でもすぐには思い出せなくて…
数日後、荷物を整理したときに見つけた母と父親であろう男が写っている写真を見て思い出しました。あの男は私の父親と顔がそっくりなんだって…!
気になって聞いてみたらやっぱり、私はあの男の子供でした。予想外にアッサリ認められたものだからもしかしたら私を娘として認めてくれるんじゃないかって思ってたんです。それで、今まで気づかなくてすまなかった〜とか お前の母のことは愛してたんだ〜とか。定番だけど言ってもらえるんじゃないかって、期待してたのですが…ダメでした。いえ、だめどころじゃない。あいつの本性がその時わかったんです!!」
最初の時の優しげな表情とは打って変わって眉間にシワを刻み顔を真赤にして興奮した様子のリリアンさん。
「何と言われたのですか?」
「お前は俺のものだって…挙句の果て、私の母を愚弄するような言葉を…!あぁ、言葉にするのもおぞましい!」
「それは…腸が煮えくり返る思いだったでしょう。その時リリアンさんはあの男に何か言ったりしましたか?例えば、リリアンさんのお母さまを孕ませたことについて…とか。」
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