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「罰則"は"なかったんですよ…」
「罰則以外の形で何かあったということですか?」
「はい、アイツは公式の場で罰則を与えない代わりに個人的に私を自分の部屋に呼び出して、無理矢理…!」
「襲われたんですね。」
「はい、親子共々あの男にしてやられました…
本当、信じられません。今まで会ったことは無かったとはいえ血の繋がった親子で体を重ねることになるなんて…!」
「了解しました。今回の依頼、受けさせていただきます」
「えっ?復讐メイドはどんな相手でも復讐してくれるんじゃ…」
私の言葉に戸惑うリリアンさん。
「それは単なる噂ですよ。私が復讐するべきだと思った人にだけ、復讐させていただいてます。
…あぁ、どんな相手でもというのは相手が貴族であろうと復讐する、という意味です」
「そうだったんですね…ごめんなさい、私てっきりどんな相手でもお金さえ貰えば復讐する、ちょっと怖い人だと思ってました。」
リリアンさんの言葉に少し驚く。復讐しているんだから怖がるのが普通なのに、わざわざ勘違いしていたと謝るなんて…。
こんないい人が復讐したいとまで言うあいつはやっぱり復讐されるに値する人だ。
「その認識で間違いありませんよ。相手がクズであろうと復讐していることには変わりませんから」
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