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一分ほど経って、警備員3人(おじさんばかりで頼りない気がする)と警察官2人(若い男女だ)がホームへやってきた。
「お、おい、やめろと言ったのになぜケーサツを呼んだ!?」
おっさんはそういって車掌の股間を蹴りあげようとした……だが股間には当たらず、今度は逆に車掌によって壁に押さえつけられた(どうやらそれなりの護身術は習得済みらしい……まあ最近は駅員が殴られたりすることもあるらしいからおかしくはないか)。
途端にドアが開き(おそらく副車掌が開けた)、ホームから警察官がつめよる。車掌はおっさんを押さえながら言った。
「この人が、私をけろうとしたので……」
「わかりました。まずは手を放してください」2人の中の若い警察官が言った。
車掌は手を放した。とたんにおっさんが叫んだ。
「こんにゃろ、ぶっ殺してやるーーーーぅ!」
おっさんは車掌の胸ぐらを掴み、殴ろうとした……が。若い警察官がとっさにおっさんの体を掴み、ホームに引きずり下ろした。
「手錠渡して! 俺押さえつけるから!」
「はい!」
近くにいた女性警察官がポーチ(そんなおしゃれなものではないが、そうしか言いようがない)から手錠を取り出し、若い警察官に渡した。若い警察官は押さえつけながらおっさんに手錠をはめた。
若い警察官は叫んだ。
「暴行罪で逮捕します! さつきさん、増援たのみます!」
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