イクティオステガ

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 時は21世紀の東京オリンピック。十日の歌の施設に暮らしていたイクティオステガは、行き場を棄てられた。もう駄目。別れることにしよう。別れても私たちは両生類。共に生きていけるはず。そうだね。純情を歌って行くよ。私たちは、海から陸にあがった。  火がある。  風がある。  陸にあがった私たちには足がある。  人が来た。  こんなところに人が来た。  然し人ではなかった。  木星のガレリオ衛星から来た地球外生命体だった。  ただいま。その生命体が私たちに挨拶した。  地球はもう君たちイクティオステガのものではない。人に代わることになった。  太陽系は回った。  私たちは両生類。  別れることは怖くない。  此の世はまた進化した、、、。
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