上手く綴れない夜

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ガラス細工を真似た夜に 知らないメロディーが 何処からともなく せせらぎを装って 音を立てる 瓶に透かした色が空を覆って 暗闇に透明感を出していた まるで解けぬまま放置された謎解きみたいに 月が雲を連れて 淡い光をそっと 幽霊が彷徨う 終わりのない迷路へ照らす  肌で触れ合うことを夢見て いつしか次の満ち欠けをただ待つ その下で 心の病に閉ざされたまま ひとりで寝付けぬ夜をループしていた 気付けば、ほら俯瞰している僕 ほんと何様気分なんだ   「自嘲気味」 心の声は風に乗ってそう告げる 着色された押し花が 頬に張り付くのは きっと伝う雫を綺麗に魅せるため 誰も振り返ってはくれない日々の隅に こんな夜があってもいいんじゃないかな
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