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 左目の下の泣きぼくろ、腕捲りであらわになった男らしい前腕の筋肉…。  秋山には人並み以上に色気がある。  そして何よりも、笑顔が堪らなく魅力的だ。  好きか嫌いか…好きだ。  アリかナシか…アリだ。  自分自身でも驚く程に、どちらも即答だ。 「あー…えっと、えー…」 「可能性だけ…今はそれだけ聞ければ良…」 「アリだ」  食い気味の返事に秋山が目を見開く。 「…ははッ」 「な、なくもない…っていう意味だからな⁈今んトコは」 「それで充分だよ。サンキュー」  そう言って秋山が笑った。 …だからやめろって、その笑顔。  思わず秋山の手から空のペットボトルを奪い取って、頭をポコンと殴ってしまった。 「(いて)ッ…何だよ?」  頭に手を当てて更に笑顔になる秋山に、顔が熱くなる。  ヤベぇ、心拍数ハンパねぇんだけど。 ──て事は、あのノートを書いたのは…やっぱり石井?
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