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親は自分を殺さなかった
いや....殺せなかった
首を絞められ、あと少しで死ぬという時に
自分の体から黒い霧..毒のようなものが出ていた
「いや゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
母親の悲鳴が聴こえる
黒い霧のような毒が母親を襲う
それと同時に首を絞めていた手が離れる
「なに....これ」
自分でも状況を理解できていなかった
「う...うぁぁぁぁ゛っ!!!」
父親が恐怖と混乱に陥りながらナイフを振りかざしてきた
赤い 自分の鮮血が飛び散ると同時に父親にも毒が回る
「あ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁっっっ!お前っ何を゛したっ!」
毒が二人を襲う
抵抗虚しく二人は動かなくなった
「お父さん.......お、かぁさ..ん?」
何も反応しない
ただ眼の前にあるのは
生命を食べられた二人の人間があるだけだった
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