4/5
前へ
/9ページ
次へ
親は自分を殺さなかった いや....殺せなかった 首を絞められ、あと少しで死ぬという時に 自分の体から黒い霧..毒のようなものが出ていた 「いや゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 母親の悲鳴が聴こえる 黒い霧のような毒が母親を襲う それと同時に首を絞めていた手が離れる 「なに....これ」 自分でも状況を理解できていなかった 「う...うぁぁぁぁ゛っ!!!」 父親が恐怖と混乱に陥りながらナイフを振りかざしてきた 赤い 自分の鮮血が飛び散ると同時に父親にも毒が回る 「あ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁぁぁっっっ!お前っ何を゛したっ!」 毒が二人を襲う 抵抗虚しく二人は動かなくなった 「お父さん.......お、かぁさ..ん?」 何も反応しない ただ眼の前にあるのは 生命を食べられた二人の人間があるだけだった
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加