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注文したものが届いたんだけど、これが思っていた以上に精密で、しかも結構重いんだ。まさか自分が大人のための1/1スケールの等身大フィギュアを買うとは思わなかった。しかも、それなりに高価なやつを。
鈴江奈々にするか膳場貴子にするか、正直かなり迷った。でも、最終的には貴子を選んだんだ。もちろん特注で作ってもらったから、非公認のものだけどね。実物を見ると、まあ確かに本人とは全然違うって感じもするんだけど、それでもどこか満足してるんだ。なんとなく、自分の好みに合うというか、どんな洋服や下着を選んではかせるか、計画していく過程もちょっとした楽しみになりそうだしね。自分だけの特別でささやかな時間になりそうな気がしてさ。
私は帰宅するたびに言うだろうね。「ただいま」って。そうすると、無言で立っている彼女が、なんとなくこちらを見ている気がするんだろうな。もちろん、返事なんて返ってくるわけじゃないんだけど、それでも一日の疲れがちょっとは和らぐだろうね、きっと。
「愛してるよ、貴子」
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