それを言うのは

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「おなかすいたー」    わたしは玄関を開けるなり叫んだ。  いつもやってきたことだ、ここまでは。  制服のままキッチンへ向かい、カバンをテーブルへ置き、食卓の椅子に掛けたままにしてあったエプロンをつけた。  手を洗い、冷蔵庫を漁る。  卵、ウインナー、トマトを手に取る。  フライパンに油をひき、火をつけると全部入れた。  食パンはグリルで焼く。  ほどなくして焼きあがったものをパンに乗せ、それを用意した皿に盛りつける。  ここまで無言。  グラス二つにオレンジジュースをつぎ、トレイに全部乗せると、部屋を移動した。  
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