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あたしは、『あたし』って存在自体が異質でも受け入れてえくれる相手がいるって、本当の意味で実感出来たからか。
恋愛対象が異性同性とかどうのこうので、うだうだ言ってたのには結構辟易していた自分だったのに。
今のあたしは、それがどうでもよくなったの。
人間じゃなくなったのに、人間の時以上に満たされた時間を過ごしているお陰で。
時間に追われたり、ルーティンしまくってた仕事をしていないだけなのに。
あたしは、生きていることに満たされている。
しゃべる茶釜として存在しているだけなのに、ミディアちゃんのお陰で生活に潤いを感じているの。
今はかんざしの姿で、彼女の髪に揺られて移動しているだけでも、散歩程度の時間が楽しい。
だから、あたしはこの時間が好きなの。
ミディアちゃんといることで満たされているって、話しているだけでわかったわ。
男とか女とか関係なく、ミディアちゃんのことをかなり好いているの。
それが恋愛とかって、単純な感情じゃなく……尊敬とか、親愛とかの意味で。
出会ってよかったって思えるくらい、大事な存在ってあたし自身が理解したのよん。
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