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刑事捜査一課、藤堂ひょうご
事件現場に着くまで、車で30分かかった。
現場は、市内の10階建ての古いマンションの5階で、検死官達が、現場を見れないようにブルーシートで、現場を隠す。いろんな、人が、スマホで撮影している。車から降りた、根岸さんが、私に聞く。
「警察官は、ほとんど、研修で死体を見せられるが、死体は、検体なんだけど、殺人現場は、大丈夫かい?もし、気分が悪くなったら、俺に言ってくれ」
私は、大丈夫です。と伝える。
水無川班長が、言う。
「さぁ、二人とも。殺人現場に入るぞ」
3人で、制服警察官に、刑事手帳を見せ、ブルーシートの中に入る。
すると、水無川班長に、大きな声で、「水無川!!久しぶりだな!!」
と、1人の刑事が、言う。
年齢は、班長と同じくらいかな?けど、175センチのがたいのいい男性。だが、顔の右側に、恐らくだが、ナイフで、斬りつけられた、大きな切り傷があった。
そのせいか、怖い雰囲気。
「久しぶりだな。ひょうご。ついさっきの電話の内容、本当なのか?」
なるほど。この、人が、捜査一課の人、藤堂ひょうごさんか。
「おー!!ごう!!元気か?久しぶりだな!」
「久しぶりです!!藤堂さん!!」
根岸さんと、藤堂さんは知り合いらしい。
藤堂さんが、私の顔を見る。
「……そっか。君が、草薙かおるさんだな?俺は、捜査一課の班長の、藤堂ひょうごだ!!よろしくな!!」
「………は、はい!はじめまして!!今日から、特殊事件担当課に配属しました。草薙かおるです!!」
握手を求めてきたので、握手する。凄いチカラだった。
水無川班長が、藤堂さんに、聞く。
「仏さんは?遺体を見せてくれ」
「あぁ、待ってくれ。今、検死官達が、証拠集めをしているから、慎重に、部屋に入ってくれ。何か触るなら、一声かけろよ?と言っても」
藤堂さんは、間を開けて言う。
「部屋中、真っ赤だかな?」
私は、すかさず、聞く。
「殺人なら、血や血痕だらけなのでは?」
藤堂さんは、私の目を見て答える。
「見れば分かる」
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