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ヤツの手口
根岸さんが、私に近づく。
「大丈夫かい?………大丈夫じゃあなさそうだね?俺も、いろんな殺人現場を見てきたが、これは、ひどすぎるな………」
水無川班長も、心配したトーンで、話しかける。
「…………草薙さんには、まだ、早かったかな?すまない事をした。判断ミスだ。もし、必要なら、警視庁に、カウセリングの精神科の先生がいるから、紹介するよ?」
私は、胃の中の全てを吐いて、深呼吸して、冷静を保ちながら、答える。
「ハァ、ハァ。だ、大丈夫です!!吐いたら、スッキリしました。ご心配かけてすみません」
私は、そう答える。
「………この手口、水無川?覚えてるか?」
後をついてきた、藤堂さんが、水無川班長に、聞く。
「……………あぁ。覚えているよ。忘れられない。この、やり方は、ヤツだ。だが、ヤツは、今、ムショのはずだ」
水無川班長は、そう答えた。
根岸さんが、聞く。
「水無川班長。藤堂さん。さっきから、ヤツってなんですか?知ってるんですか?俺には、分からないですよ?教えてください!!!!」
根岸さんは、怒鳴る。
「………まだ、ヤツと確定出来ない。検死で、分かったら、説明する。根岸君。草薙さん。悪いが、付近での聞き取りと、特殊事件担当課の川岸君に、連絡して、防犯カメラが設置されている場所を調べてもらうように、連絡してくれ」
そう指示し、水無川班長は、また、殺人現場に向かう。
そうして、最悪な、1日になった。
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