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ハネつきの焼き小籠包とスイーツ小籠包を買い、ハコにたくさん声をかけて戻っていく。
他の女性のお客さん達も似たようなものでハコをたくさん可愛がって買い物をして帰っていく。
問題なのは男共だ。
「ハコちゃーん」
老若問わずスーツを固めた男達が鼻の下を伸ばしてハコに声をかけてくる。
「おじちゃん達こんにちは」
ハコは、丁寧に頭を下げてにこっと笑う。
その仕草が堪らなく男達の心をくすぐるようで男達は頬を真っ赤に染めて買い物すら忘れてハコに声を掛けてくる。
表情こそ幼い子どもだがハコはとても美人だ。
しかも、体つきもしなやかで程よく膨らみ、女性としての色気を醸し出している。
その為に花に群がる虫のようにどこで商売しても男達はこぞってハコに寄ってくる。あわよくば口説こうとするものまでいる。
そんな男共に対してハコはあまりにも無防備だ。
男達の話す意味も接してくる意味も分からずににこやかに笑う。
それが男達の心を刺激する。
それなのに男達がそれ以上のことをハコにしないのは左
手の薬指に付いた指輪のおかげだ。
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