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いつの間にかカミルの手が抱きしめるように背中に回されていて、そのことにも喜びを感じた。どうやら彼も、その気になってきたようだ。
「は……っルフィ、ナ」
息継ぎのために唇が離れた瞬間、カミルが荒い息を吐く。少し掠れた声で名前を呼ばれ、ルフィナの身体の奥がきゅんと疼いた。
カミルが身じろぎした瞬間、お尻のあたりに熱いものが当たった。確認するまでもなく、それは彼が興奮している証。ルフィナは一度彼の上から退くと、手を伸ばしてカミルのガウンの腰紐を解いた。はらりとシーツの上にガウンが落ち、あらわれたものを見て、思わず目を見開いてしまう。
「まぁ、これがカミル様のカミル様……おっきい」
「な……っ、まじまじと観察しないでくれ!」
「あっ、隠さないでくださいませ。口での奉仕を喜ばない殿方はいないと学びましたわ。ですから、私も」
「待っ……!」
入りきるだろうかと思いながら精一杯大きく口を開けてみたところで、カミルが悲鳴のような声をあげてベッドの上にずり上がっていく。
「んもう、逃げないでくださいな、カミル様」
「そ、そんなことは、必要……ないっ」
頭をヘッドボードにぶつけてそれ以上逃げられなくなったカミルを見て、ルフィナは再び彼の身体の上にまたがる。
「分かりました、ならば早く事を成し遂げましょう。いきますわよ」
「え? ちょ、待て……」
慌てたようなカミルの制止を無視して、ルフィナは教本で学んだことを頭の中で思い出す。
本の中では男女の位置関係は逆だった気がするが、何とかなるだろう。このまま彼のものを受け入れれば、いいだけだ。
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