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「君ならこちらの方が好きかもしれないな」
オズウェルは薄く笑い、漆黒の毛皮に覆われた手の甲でメリナの鎖骨をなぞった。そこから胸の間を撫でおろし、膨らみをさわさわと刺激する。
「ぅぅん……はぁ……くすぐったい、です……」
メリナは強くシーツを握りしめ、身体をよじらせた。
漆黒の毛は見た目よりも当たりが柔らかく、くすぐったさとは別の何かも掻き立てられる。
「くすぐったいだけ?」
オズウェルと目を合わすと自覚していないものまで見抜かれてしまいそうで、メリナは不自然にならないように視線をそらした。
「素直なことだ」
オズウェルはメリナの胸を覆うように手を当て、人差し指と中指の側面で先端をきゅっとつまんだ。
「あぁんっ!」
「言葉でも教えてもらいたいのだがな」
オズウェルは愛撫を続けながら、もう片方の胸にくちづける。曲線に沿って舌を這わせ、固く色付いた中心を口に含んだ。
「はぁ……あぁっ、オズウェルさま……!」
胸を突き出すようにメリナの背中が意図せず反れる。
オズウェルが触れたところだけでなく、淫紋のあたりにも同時に痺れが走った。
まさかこれも呪いの一種なのだろうか、と不安がよぎる。
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