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「今は口で我慢してくれ」
オズウェルは赤い舌を見せつけると、さっきよりも執拗に胸を刺激した。小さく膨らんだ先端を舌で押し潰してはねちねちと転がし、やわく歯を立てる。
「オズウェルさまっ!? あんっ! 私の話、聞いて……きゃぅっ! あっあっ……!」
ほとんど抗議の体を成していないメリナの声を無視し、オズウェルはウエストのくびれを被毛で撫でた。腰で留まっていたドレスを引き下ろし、完全に脱がせてしまう。
「これが例の印、か」
メリナの呼吸に合わせて上下する淫らな印を、オズウェルの爪がつ、つ、つ、となぞる。
「そんなに見ないでください……」
メリナは消え入りそうな声を上げ、下腹を押さえて淫紋を隠した。
人を惑わす淫紋は、メリナにとって呪いの証であると同時に罪人の証でもある。見られて気持ちのいいものではない。
「わざとやっているのでなければ、逆効果だろう。隠されれば暴きたくなるのが性というものだ」
オズウェルは獲物を狙う狼の目をし、ピンと尻尾を上向きに伸ばした。メリナの手を引きはがし、淫紋にくちづける。
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