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──同時刻、図書館内。自習スペースの一角にて。
「さてさてさて! 今から空・前・絶後のぉ! 超ぉ絶怒涛ぉ~~の! 作戦会議を始めちゃうよ~~o(^o^)o! 準備は良いかな皆の衆!?」
桃髪のセミロング、丈の合わない白衣と暗色のゴーグルを装備して、小柄な少女──ネルソン=P・ジュイルはハイテンションに告げる。
自主学習に来ている生徒もなんのその。あからさまにはた迷惑だと鋭い視線を向けられようと、少女は何処吹く風で演説をぶつ。
「こういうビッグイベントはほんと千載一遇だからねッ! 全身全霊フルバーストでフルボッコにしないといけないのよ諸君( ☆∀☆)! だから周りの視線が痛かろうが冷たかろうが「うわ、これで客員教授……?」みたいな眼差しを向けられようがガンガン発言しましょうね! ネルはちょっとメンタルキツいんで休んでますね……」
何処吹く風は強がりすぎた結果らしい。しょぼしょぼと身を萎ませて、傍らの巨躯の少年に頭を預ける。
預けると言うより、その大きなお腹にしっかりと、身体全体で鷲掴む様子で身を埋めている。預けられた少年、大きな体躯に真ん丸のお腹と顔と、金髪のソフトモヒカンにメガネを掛けた彼が──ジャック=ウッドがネルソンの後を次ぐ。
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