8 父、襲来

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父の実家についた。 俺の住んでいたところから、車で三時間ほどのところ。 畑がたくさんあって、THE・田舎って感じのところ。 学校は近くに一つしかないらしく、全校生徒も60人ほど。 電車が通っており、使えば中心部へ行くことが出来るため、 他府県から進学してくる人がちらほらいるらしい。  俺「よろしくお願いします」  父「母ちゃん?」  祖母「おぉ~庵哩くんかね」  祖母「大きくなったね~」  俺「ばあちゃん……」 俺は覚えてないけど、小さい頃に会ったことがあるらしい。  祖父「お前もちっとは働けよ?」  祖父「未だに無職なんだろう?」  祖父「庵哩くんを育てるんだろう?」  父「分かってるよ」  俺「え、……」 今、無職っていった? 未だにってことは、昔からそうってことだよね。 じゃぁ、俺への説明は……? 出張なんて、存在しなかったのか? 父が俺に嘘をつく理由なんてあるのか? 何か裏があるのかも。  俺「ばあちゃん、手伝うよ」 父よりかは祖父母の方が信頼できる。 父とは少し、距離を置いて過ごそう。
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