9 転校生

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9 転校生

 先生「転校生が二人いま~す」  俺「初めまして」  俺「父の実家に引っ越してきました」  俺「江口庵哩です」  俺「よろしくお願いします」  乍哭「庵哩の親友の沼久保乍哭ですニコッ」  乍哭「よろしくお願いしますニコッ」  俺「……乍哭?」 え?何で? 俺、ここに転校することになったの昨日だよな? 怖い……。  乍哭「……庵哩、ずっと一緒だよ?」  庵哩「あ、あぁ」 俺は、こういう運命なのだろうか。 自己紹介が終わると、休み時間のようでクラスメイトが話しかけてきた。 河原已輔(こうらのみすけ)田滝ゆうと(たたきゆうと) 篠原須澄(しのはらすすみ)黒岩かんな(くろいわかんな)  河原「都会から来たんだろ?」  河原「俺ら、地元民だから」  田滝「都会人まじキモいわ~」  篠原「それな~」  篠原「でも、イケメンはいるよね~」  黒岩「……」  俺「あはは、」  乍哭「ふーん……」 何かしゃべり方がギャルだな。 てか、初日から関係がヤバすぎる……!  俺「とりあえず、よろしくな?」  乍哭「よろしくね」  篠原「……ま、仲よくしてあげましょうかね」 ツンデレか?? 何?乙女ゲーでもしてるのか??  河原「この学校は厳しいですからね」  河原「気を付けてください」  田滝「……必要なら案内するよ♪」  黒岩「……」  俺「お、おう」 何だコイツら……。 さっきと全然性格が違うじゃねぇか。 いや、黒岩だけ一緒か。  篠原「よかったら、この辺りを案内するわよ」    篠原「ま、何もないけどね」  河原「地元の人とは関わっておいた方がいいですよ」  篠原「そうね」  田滝「世話焼きがいっぱいいるぜ~w」  俺「分かった」  乍哭「……ふーん」 今日の放課後、家の外を散策しようかな。 
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