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13 仲直り
乍哭「庵哩~帰ろ~」
庵哩「おう」
乍哭の家へ向かう。
正直、まだ乍哭のことは怖い。
本当に、犯人かもしれない。
けど、俺が不安なのも本当だ。
これから共に過ごして行くパートナーになるんだ。
しっかり、見極めないと。
乍哭「ここだよ」
庵哩「今日パパさんは?」
乍哭「いないよ」
乍哭「独り暮らしだからね」
庵哩「そうなのか……」
乍哭「パパは向こうの家にいるよ」
乍哭「無理にこっちに来させるわけにはいかないからね」
庵哩「乍哭は何でここに?」
乍哭「……庵哩に会うため」
庵哩「え……」
分かってはいたけど……。
乍哭「……危害を加えるつもりはないよ」
乍哭「もとの関係でいいから、仲直りしようよ」
庵哩「いい、よ」
庵哩「正直、まだ怖いけど」
庵哩「いいよ」
乍哭「ありがとうニコッ」
やっぱり、乍哭は乍哭なんだ。
乍哭「河原殺しの犯人、どうする?」
乍哭「見つける?」
庵哩「……どっちでもいいんだ」
庵哩「でも、犯人っていうレッテルを貼られるのは嫌だ」
乍哭「疑いを晴らすには真犯人を探すしかないんじゃない?」
庵哩「でも、俺たちの力だけじゃ……」
乍哭「そうだね」
乍哭「犯人はあのクラスの中にいると思ってる」
庵哩「クラスメイトなのにか?」
乍哭「あのクラスには闇があるんだよ」
庵哩「闇?」
乍哭「黒岩さんっているでしょ?」
庵哩「いるな」
庵哩「いつも無口の……」
乍哭「僕たちが転校する前、いじめられていたんだ」
庵哩「え、?」
庵哩「今の関係からは考えられーーーー」
庵哩「いや、出来るか」
黒岩はいつも一人で、無口。
一応あの四人で過ごすているようだが、仲はよくみえない。
乍哭「これは別のクラスの人から聞いたんだ」
乍哭「詳細聞く?」
庵哩「あぁ」
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