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14 クラスの闇
転校初日、乍哭side
あ~一緒に転校してきたのはいいものの……
庵哩に近づくことは出来ないよな~。
情報収集でもするか~。
??「あの、」
乍哭「ん?」
??「えぇと、隣のクラスの神谷英です」
英「転校生の方、ですよね?」
乍哭「そうだけど……」
乍哭「何か用?」
英「……忠告ではないですけど、伝えに」
乍哭「忠告?」
英「あなたのクラスの闇について、です」
乍哭「闇、か」
乍哭「聞かせてくれるかな?」
英「はい、!」
英「あのクラスに黒岩かんなっていますよね?」
英「君たちが来る前、彼女はいじめられてたんです」
乍哭「いじめ、?」
英「はい」
転校前の教室 英side
黒岩「や、やめてっ!」
篠原「キャハハハハ」
河原「クスクスクスクス」
優斗「……うわ、」
英「またやってるね」
優斗「そうだな」
優斗「関わらないようにしようぜ」
英「そうだね」
始まりは去年だった。
別のクラスだった自分は、友達の優斗と関わらないようにしていた。
だけど、進級してクラスが離れたら……。
黒岩「いっ!?」
優斗「いいね~もっと痛がれよ~w」
篠原「優斗さいこ~」
河原「流石田滝」
優斗「へへっ」
英「何で……」
友人の優斗がいじめをしていた。
信じたくなかった。
だから、ちゃんと調べたんだ。
黒岩「あ”ぁ♡♡」
優斗「もっと鳴けよっ!」
英「現実、なんだ」
優斗「あははははは」
優斗がおかしくなったのはアイツらのせいだッ!
全部ッ全部ッ!
英「殺してやるッ」
英「全員ッ!!」
なのに、転校生が来るとわかった途端に
篠原「仲良くしましょうねニコッ」
篠原「か、ん、な、ちゃん♡」
黒岩「……」
河原「無口キャラで突き通すようですね」
優斗「ま、いいんじゃねぇの?」
優斗「放課後連れ出せばいいだろ」
優斗「また、ヤらせてくれよ?」
黒岩「……」
優斗「つまんねーの」
今までだったら証拠がすぐに撮れた。
けど、それが無くなってしまったんだ。
お前らのせいだよッ
やっと、復讐の準備が出来たのに……。
転校初日 乍哭side
コイツ、僕と同じだ。
気持ちが分かるもん。
乍哭「それはごめん」
英「どうしてくれるのさ」
乍哭「でも、もうしばらく待ってくれない?」
英「それって……」
乍哭「そのまんまの意味だよ」
どうせ、僕が殺すし。
その後をコイツがやってくれるのは嬉しいな。
あとは、いじめが始まってから庵哩に大まかに話せばいっか。
乍哭「僕も似たようなものだからさ」
英「……そう、なんだ」
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