16 黒岩という女

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あ~面白いな~。 みんな、崩れていく。 人を疑い、人を騙す。 これ以上に面白いものってあるのかな? 少なくとも私は知らないな~。  命「そろそろここに来る頃かな?」  庵哩「……黒岩」  優斗「どういうことなんだッ」  乍哭「一から教えてくれるかな?」  命「あれ、意外なメンバーもいるね」 哩さんに英くんがいる。 どちらも私のことを知っている人物。 教えたのは哩さんかな? 笑ってるし。  命「自己紹介でもしようか」  命「私は黒岩命」  命「よろしくね」  庵哩「黒岩、何だよな?」  庵哩「黒岩、かんなの方の……」  命「……そうよ」  命「私は黒岩かんな」  命「教えたところで何にもならないけどね」  優斗「……かんなが殺したのか?」  優斗「河原を……」  命「嘘に決まってるでしょ」  優斗「じゃぁ、何で……」  命「面白いものが見れたからね」  命「それに、かんなはもう存在しない」  優斗「……俺、かんなのことが好きだった」  命「それは残念ね」  英「命じゃダメなの?」  優斗「俺の好きだったかんなはこんなのじゃ……」  命「こんなの、か」  英「優斗……」  庵哩「かん……命は何がしたいんだ?」  命「嫌われたらそれでいい」  命「この世に私の居場所はないから」  庵哩「そんなことは……」  命「ごめんね」 何で、あやまるんだよ。  命「私はこうしないと生きていけないの」  庵哩「は、はぁ?」 何言ってんだよ。  命「篠原……だっけ?」  篠原「わ、私が何よ……」  命「次に狙われるのはあなたよ」  命「ま、忠告をしたとことで殺されるでしょうけどね」  篠原「私が……殺される?」  命「じゃ、」 命は去っていった。  
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