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2 親友
親を探すといっても、普通に高校はあるわけで、
限られた時間の中でやっていかなければいけない。
俺「おは~」
俺の友達、沼久保 乍哭に挨拶をする。
乍哭は陸上部で、運動神経抜群。
おまけに容姿まで整ってる。
乍哭「おぉ~どうした?」
乍哭「元気ないな」
俺「あ、わかる?」
乍哭「おう」
俺「実はーーーカクカクシカジカ」
乍哭は俺の信頼できる友達の一人だ。
よく、相談にのってもらっている。
乍哭「まじで?」
俺「まじまじ」
乍哭「ま、頑張れよ」
俺「手伝ってくれよ~」
乍哭「まぁいいけどさ」
俺「あざーす」
やったぜ!!
乍哭「具体的な計画はあるの?」
俺「あーもうすぐ祖父母の葬式なんだ」
乍哭「来ると思う?」
俺「今まで、姿見たことねぇしな」
俺「来ねぇだろ」
乍哭「……写真とかは?」
俺「これ」
卒業アルバムを見せる。
乍哭「なるほど」
乍哭「俺、母親の方知ってるわ」
俺「はぁ!?」
乍哭から思いもよらぬ言葉が出て、変な声がでた。
俺のお母さんを知っている?
じゃぁ、会えるってことか!?
俺「誰なんだ?」
乍哭「……驚かないでね」
俺「……?」
乍哭「俺のママ」
俺「は?」
俺「今、何て?」
乍哭「俺のママなんだッ」
俺「それって……」
俺のお母さんが乍哭のママ?
俺と乍哭は血が繋がっている?
同い年ということは……不倫?
俺は4月生まれ、乍哭は三月生まれだ。
それに、乍哭は早めに生まれたって言ってた。
あり得ないことはないのか?
俺「会わせてくれ」
乍哭「いいの?」
俺「あぁ」
乍哭「分かった」
乍哭「今日の放課後、家に来て」
俺「おう」
あっさり見つかったが……。
本当に俺のお母さんなのだろうか。
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