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俺「お邪魔しまーす」
乍哭「ママは買い出し中だ」
乍哭「それまで、何する?」
俺「お前の母さんの部屋、見せてくれるか?」
乍哭「……バレないようにな」
俺「おう」
もしかしたら、卒業アルバムがあるかもしれない。
それが、本人である証拠だ。
俺「……あった」
乍哭「それ、ページないんだよ」
乍哭「それぞれの名前が書かれてるとこ」
俺「これだろ?」
破れ方も一致した。
これは、俺のお母さんのものだ。
俺「これ、お前の母さんのだよな?」
乍哭「そうだよ」
乍哭「本当に、同一人物なんだね」
俺「信じられないよな」
ママ「乍哭~帰ったわよ~」
乍哭のママが帰ってきた。
真実を、確かめるんだ!
俺「どうも、お邪魔してます」
ママ「あ~どうも~」
俺「ゆうこさん、ですよね?」
ママ「え、えぇ」
俺「佐藤ゆうこさん、ですよね?」
ママ「ち、違うわよ」
ママ「ねぇ乍哭?」
乍哭「俺はママの旧姓しらないよ」
俺「俺、あなたの息子です」
ママ「……は?」
動揺している。
認めたくないのかな?
俺「俺の名前は江口 庵哩です」
ママ「その名前……」
ママ「本当に、庵哩なのね?」
俺「……はい」
お母さんの反応はどうだろう。
俺を置いていったんだから、冷たい反応だよな。
たぶん、父親似だし。
ママ「ーーーかった」
俺「え?」
ママ「会いたかったのよ!!」
俺「は?」
乍哭「ママ?どういうことなの?」
ママ「全て、話すわ」
ママ「どうして、こんなことになってしまったのか」
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