2 親友

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 俺「お邪魔しまーす」  乍哭「ママは買い出し中だ」  乍哭「それまで、何する?」  俺「お前の母さんの部屋、見せてくれるか?」  乍哭「……バレないようにな」  俺「おう」 もしかしたら、卒業アルバムがあるかもしれない。 それが、本人である証拠だ。  俺「……あった」  乍哭「それ、ページないんだよ」  乍哭「それぞれの名前が書かれてるとこ」  俺「これだろ?」 破れ方も一致した。 これは、俺のお母さんのものだ。  俺「これ、お前の母さんのだよな?」  乍哭「そうだよ」  乍哭「本当に、同一人物なんだね」  俺「信じられないよな」  ママ「乍哭~帰ったわよ~」 乍哭のママが帰ってきた。 真実を、確かめるんだ!  俺「どうも、お邪魔してます」  ママ「あ~どうも~」  俺「ゆうこさん、ですよね?」  ママ「え、えぇ」  俺「佐藤ゆうこさん、ですよね?」  ママ「ち、違うわよ」  ママ「ねぇ乍哭?」  乍哭「俺はママの旧姓しらないよ」  俺「俺、あなたの息子です」  ママ「……は?」 動揺している。 認めたくないのかな?  俺「俺の名前は江口 庵哩(えぐち いおり)です」  ママ「その名前……」  ママ「本当に、庵哩なのね?」  俺「……はい」 お母さんの反応はどうだろう。 俺を置いていったんだから、冷たい反応だよな。 たぶん、父親似だし。  ママ「ーーーかった」  俺「え?」  ママ「会いたかったのよ!!」  俺「は?」  乍哭「ママ?どういうことなの?」  ママ「全て、話すわ」  ママ「どうして、こんなことになってしまったのか」
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