5 嘘

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家についた。 晩御飯を食べてないなかったので、インスタントラーメンですませる。 乍哭とは会話をしていない。 どっちの話が本当なのだろうか。 乍哭は信頼している。 だけど、あの時のパパさんの様子が……。 乍哭が来たことに怯えているようだった。 本当の黒幕は乍哭なのか? 虐待なんて存在しなくて、乍哭が親を脅していたのか? お母さんは本当に事故死だったのだろうか。 パパさんを信じるのであれば、事故死ということになるが……。 事故死だとしても、乍哭が関わっているのではないだろうか。 乍哭のことを疑いたいわけではない。 勿論、パパさんの話が嘘で、乍哭の話が本当ということもある。 けど、乍哭の話が信じられないんだ。 お母さんが死んだ理由も話さず、パパさんとも遠ざけた。 乍哭にとって俺は何なんだ?  俺「なぁ乍哭」  乍哭き「何?」  俺「お前にとって俺は何なんだ?」  乍哭「それは、どういう意味かな?」  俺「……何を信じればいいのか分からないんだ」  乍哭「俺のこと、信じてくれないの?」  俺「そういうわけじゃ……」  乍哭「……」  俺「乍哭?」  乍哭「調教しないとね?」  俺「は?」  乍哭「ごめんねドンッ」  俺「あ、バタッ」
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