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第21のトコロ:国会議事堂
今回は国会議事堂である。
今回参議院に来たのは、永田町駅を出たら目の前にあったからだ。国会議事堂前で降りたら衆議院に行っていただろう。
両議院とも9時から16時まで、1時間起きに無料の見学ツアーを行なっている。許可された場所なら写真撮影も可能だ。
私が参加した回は30人ほど集まった。時間までロビーで過ごす。ここにはミニチュアの国会議事堂などが並べられている。
自撮りをする勇気の出ない椅子。
レゴで再現されたものもあった。
ツアーが始まり、一同エスカレーターを上がって傍聴席に案内される。この椅子がやたら小さいと思ったら、参議院が建設された当時の日本人の平均身長に合わせたのだという。
調べてみると、参議院の前身である貴族院が作られた明治時代、男性の平均身長は160センチなかった。男子普通選挙が行われるのは大正12年なので、当時の男性に”人権“がなかったといってもあながち嘘ではないかもしれない(元ネタたぬかな)。
チーン。
受付に人がいないときに押すベルみたいな音がする。
これは速記官が交代する合図で、5分ごとになるのだという。24時間毎日ひたすら鳴っているそうだ。
「。」は、「こまる」、「=」は「にほん」という意味の速記を、案内のお兄さんから教わる。
参議院における採決方法は押しボタン採決、起立採決、記名投票の3種類である。牛歩戦術は記名投票の時だという説明がされたが、笑ったのは私一人だった。
参議院のサイトは充実していて、案内で聞くたいていのことは載っているのだけれど、掲載されていない小ネタをひとつ。
建設されたとき、日本各地から材料が集められたが、当時の技術では作れなかった外国製のものが3つだけある。
ドアノブの鍵はアメリカ製。郵便投函(メールシュート方式)もアメリカ製。ステンドグラスはアメリカ、イギリス、ドイツ製ということだ。
次は中央広間。反対側は衆議院。あちらにも見学客がいるが、我々は交わることはできない。
法隆寺の五重塔がまるまる入るという高さ。
中央広間の四隅には、3人の像と誰もいない台がある。1人欠けているのは複数説あるが、私が気に入ったのは「政治は未完」説だ。
こちら側から見下ろせるのは2人。衆議院側から見れば欠けた像がいるのか。
最後に国会議事堂を正面から撮らせていただいた。
2024年6月20日
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