第一章 恐怖の発端

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「〜〜〜馬鹿っっ!」 「何でイオリンがしなくちゃいけないのッッ!」 「大体この子の責任逃れじゃん!」 お鉢が今度は自分に廻り、矢っ張りな大声の罵声 実際さっき以上の蜂の巣をつついた様なすわ恐ろしいパニック状態もかくやな再びとんでもない大騒ぎになったけどまぁ…あれだ 性分的にいつもの癖がつい出ちゃったって奴? あ〜……思えば 1年の美化委員も… 2年の美化委員もーーー… この同学年メンツの、まぁまぁ暇な2年生オンリーが任期の生徒会選挙の出馬を不承不承引き受けた……のも 〜しかも誰も全然やりたがらない地味な細かい作業の多い、特に不人気な『生徒会会計』もそうだったっけ…? あ……もう 自分の性格が恨めしいよ バイバイ…楽しい夢みた窓際隠居生活ーー! サラバ…… ノンビリ静かな最高学年〜〜 おまけに司書の木下先生から言い渡された「未体験任務」 「じゃ読書会もよろしくね♡」 「無茶です無理です嘘でしょやめて先生」 かくして自分は”読書会”と言う名の厄介ごと 県内近隣高校同士が学校の垣根を越えて図書を仲介に行う交流会 親睦と見聞を深める事を目的にしたプロジェクトリーダーにも同時に就任してしまったのだ ******** 「読書会」は姉妹校や司書同士が顔見知りだったり申し込んだり 〜で2〜3ヶ月に1度の開催 これって結構な頻度だ 運動部の対抗試合に似た感じ? どう考えたってメチャ大変じゃない?! 但し、とっても良い事もある ”貧乏くじ”を引きまくりの自分を大変に哀れんだ神様がチャンスを与えてくれたらしい 情報によれば 〜他市の有名一流私学に通学するタカも今年、ソッチの図書委員長に決定なんだそうだ 語り合える共通の話題が出来るのはラッキー!! だって〜… だって ずぅっと子どもの頃から 自分はタカの事、憧れてて大好きなんだ
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