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BLANK20
「はぁっ・・・あっ」
小さく喘いだ声がコンクリートの壁に響いている。
主人以外の男性の手が自分に触れるのはいつぶりだろうか。
今私は、ロールカーテンが下ろされた空間の中で、主人とは違う男性と舌を絡ませている。
これはセックスするよりたちの悪い行為だと思う。
最初から理性なんてそこに存在してなかったかのように、タガが外れて夢中になって唇を吸っている。
だめだ、いけない、もうやめなきゃ。
と言いながら、生温かくてぬるりとした舌に自分の舌を絡ませるたびに声が漏れてしまう。
歯止めのきかない状況にもかかわらず、躰を話すことができないのはなぜなのか。
この20年ぶりのキスは必死に抑え込んできた「何か」を木っ端微塵にしてしまった。
キスのきっかけはーーー
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