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「こ、これが人間の乗るアーティファクトの力なのか?」
「私の強さに気付いてくれたか?」
「ふざけるなぁ! 勇者神は勿論、下等生物の人間なぞに負ける僕ではない!」
グレンデルは激昂して槍で何度も突き続ける。
ベイオ王のウルブレードは避けたり爪で捌いたりするが、徐々に押され始める。
「ぐっ、中々やるじゃないか」
「どうだどうだどうだー!?」
遂にグレンデルはベイオ王の乗るウルブレードの身体を貫く。
「ぐあっ!」
「このまま死んじゃえー!」
「それはできんな!!」
ウルブレードは槍が刺さったままグレンデルの左腕を掴む。
「な、何をする? 痛でででで!!」
「うおおおおお!!」
ウルブレードは掴んだ左腕を全パワーを使って引っ張る。
「やめろやめろ!!」
グレンデルは何度もウルブレードを殴り、ウルブレードは壊れていくが、引っ張る力を弱めない。
「はあああああああ!!」
ーーブチィッ!!
「ぎゃああああ!!」
グレンデルの左腕が引きちぎられる。
「痛い!! 痛いよーーー!!」
ウルブレードは身体に槍が刺さったままグレンデルから距離を取る。
「さ、さて、これからだが、もうウルブレードがもたないぞ」
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