前編

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「ベイオ様! ご無事でしょうか!?」  ブレカが仲間を引き連れてやってきた。 「ブレカか。このタイミングで救援は助かる」 「後は私共にお任せください」  ブレカや兵士が乗るアーティファクトブレイブは武器を構える。 「痛い! 痛いー! ママァ! ママに言いつけてお前を、そしてこの国をぶっ潰してやる!! 覚えておけよ!! ママァーー!!」  そう言うとグレンデルは振り返って逃げ出す。 「な、何とかなったのか?」  安心したのも束の間、ベイオ王のウルブレードは崩れ倒れ、眼から光が消えてそのまま動かなくなる。 「ベイオ様ーー!!」 「私は無事だ。だが……。ウルブレード、頑張った。よくこの国を護ってくれた。ありがとう」  この紅きアーティファクトブレイブが再び動く事は無かった。 【後編へ続く】
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