揺れる想い。

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 回答猶予期間2日目。 約定に拠り陸攻がシゲヒサ直々の稽古を受けている今、一式ペアは7名で新陸での哨戒に当たらねばならなかった。 この日の搭乗割は次の通りである。 ・主操…規定角三。 ・副操…岡崎季生。 ・機長兼任主偵…青山一郎。 ・副偵…寅田鳥松。 ・主電…赤井紅一。 ・搭発兼任副電…真宮徹(いたる)。 ・主魔(主魔法員。 手荒く正確には搭乗魔法員)…イラブーことマルーン姫。 少し前迄はイラブー・ティア・アルファ・一重・ラミアス・マミさんが交代で務めていた新陸乗組主魔こと主魔法員。 だが、現在は後述の事情に拠りイラブーとアルファが交代で務めている。 まずティアことティア=プラートだが、彼女は特別自警団アハトアハトの出資者であるのと同時に(押し掛け?)助言役でもあり、また魔女歴600年強を誇る正真正銘の大魔女である。 現在一重の精神世界にて居候中(本人ならぬ本魂談)のワルプとは、かつて行われていた国際魔法競技会にてイチニを競い合ったライバル同士とのことであった。 其故にティアはアハトアハト団員のみならず領民からも何かと相談されたり頼りにされたりする機会が増える一方で、当然そのスケジュールの中から新陸の主魔を務める時間を確保できる事自体が難しくなっている。 ダレカサン似で御人好しな一式ペアの事であるから、何のかんのと口実を見付けてはティアの 月月火水木金金5分前問題 をどうにかすべく奮励努力を重ねるのであった。
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