揺れる想い。

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因みにアハトアハト領に暮らす民は、そんなティアを ユンカー…地主貴族の夫人らしくない地主貴族夫人 …と高く評価している。 高く評価しているとは例えではなく事実。 ハルトマン領(正確にはアハトアハト領なのだが、手荒くややこしい為以降ハルトマン領で統一)の民は異口同音に 『新しい領主様御夫妻は、俺達私達をきちんと人族として扱って下さる』 …と嬉しそうに述べるのだ。 其をテオことテオバルトから聞かされるや、ティアは 「うーん… 当たり前の事を当たり前にしているだけよね私達… って、ち、ちょっと待ってよテオったら! まだ式も上げていないのに御夫妻って… た、確かにテオの事は大好きよ? でもほら、物事には順序が… …って笑わなくたっていいじゃないテオのふらーっ!(ばかーっ)」 …とヤカりつつも満更でもなさそうな顔を真っ赤にしながら叫んだとのことであった。
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