揺れる想い。

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 ラミアスは姉ペリーヌと共に哨戒線の一角を担ってくれている。 人族形態で何度も新陸にて主魔経験を積んだのみならず、一文字家の家族となって間もない頃飛行技術談義で陸攻と意気投合した事が大きくモノを言い、その地文航法はペリーヌ曰く小竜時代とは比べ物にならぬ程上達したそうであった。 因みにペリーヌ曰く、ラミアスの洋上航法技術はまだまだ危なっかしいそうである…  勿論ペリーヌも妹に負けてはいない。 アハトアハト団員やデザートマーチャー有志から聞かされた話を参考に新戦法を編み出し、その有効性がアハトアハトとの『模擬戦』で認められた事をきっかけに、哨戒のみならず対地攻撃にも意欲的な姿勢を見せているのだ。 ペリーヌがオパールに、ウラミウム若しくはサカウラミウム汚染が心配されるレーザーブレスモジュールを取り外せはしないかと相談した事が、彼女が新戦法を編み出す第1フラグである。 オパールはペリーヌを機械竜にしてしまったDr.チートの師であり、既にペリーヌとは面識がある事から、それが彼女自身の意志ならと快くペリーヌの頼みを快諾じたのだ。 やがてペリーヌは考える。 レーザーブレスモジュール撤去に拠り生じた『ゆとり』をどうにか活用出来ないものか、と。
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