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そしてペリーヌは、その『ゆとり』にアハトアハトこと88㎜砲を組み込み、自らが空飛ぶ高射砲になれば皆を守れる力になれるのではないかと思い立ったのだ。
現在カシム飛行場に配備されている対空火器は88㎜高射砲が2門と、4連装20㎜機関砲搭載の自走高射砲ヴィルベルヴィントが4両。
一式ペアとアハトアハト団員そしてデザートマーチャーたちが見るに、飛行場を守る対空火器としては余りにも貧弱と評さざるを得ない。
しかし、そのうち1門の88㎜高射砲が自由自在に空を飛び回れるとなれば、話は全く違ってくるではないか。
尚、88㎜高射砲の重量は4屯以上あるのだが、ペリーヌ曰くレーザーブレスモジュールの半分以下の重量とのことである。
其に88㎜徹甲弾をフル装填した特製箱形弾倉と空冷式特殊ラジエーター更に予備の砲身を加えても、レーザーブレスモジュールの総重量には及ばないそうであった。
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