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タイトルは尾崎豊の人気曲だけど、ここではあくまで僕の話になる。
尾崎豊との本当の出会いはまだ先だ。
中三のときだけ初恋の人への想いが中断したことがあったと話したかな。そのことにもう少し触れておこうと思う。
これこそが、その後のロックンロールへ傾くこととなったきっかけの、はじまりの、そのまたはじまりにはちがいないからである。
中三のときに同じクラスになったB子とのことだ。
僕はそれまで、どのクラスにいても、なんとなく好きだと思う女子が一人はいた。
彼女らのことが、例の初恋の人みたく僕を、通いたくもない学校に引っ張り出していたようなものだった。
中二のときに教室の席で隣り合わせた女子とは、軽妙なやり取りができるくらい仲良くなったが、不思議と恋愛感情はわかなかった。
外見はそばかすが目立つものの端正な顔立ちをしていて、少しぽっちゃりしているのも愛嬌があって悪くはなかった。
性格は快活で饒舌、勉強もそこそこ真面目に頑張っている準が付くほどの優等生だった。
そんな彼女が、偏屈な僕と楽しそうにしていたのはなぜなのか、これは今でも大いなる謎のままである。
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