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プロローグ
「…っ…ぃ…ヒャ…ァ…ッ…ン…」
「どっから声だしてんの?」
寝起きの気だるげな男の言葉が下から聞こえる。
「な、なっ…舐めたっ…」
「ああ…アイス食ってる夢見てた…それでか?」
「私に聞かないで、先生っ」
「はい、ペナルティな」
下から伸びた長い腕が私の後頭部をグイッっと引き寄せると、ブチュ…っと唇が重なる。
これはアルバイトのはず…膝枕しろって言われた。それだけなのに、膝を舐めたり“先生”呼びのペナルティがキスって…しかも長いっ…
ハァ…ハァハァ…
「鼻で息しろよ。イチから教えるのも悪くないが」
「いやいやいや…何言ってるんですか、せ…桐斗…サン。教えるって何?バイトでしょ?」
「教えるのが天職なの、俺」
「はぁ?ちょっ…と…っ…これって……」
「何?」
「……いかがわしいバイト…ですか…?」
「さあ?茉里はどう思う?」
ーーーー尋常じゃない赤面具合が最高にそそるな、茉里ーーーー
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