第4話

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「……電話…ないね…」 もう30分くらい経つんじゃない?パパは恵茉に電話しているのかな…?ママが泣いているのかもしれない… 「動画だけじゃなくって、茉里の住み込みバイトを書き添えた給与明細とかも送った。データだけで時系列と事実は分かるようになってる。でもそれを全部見て、読むだけでも多少の時間はかかるだろう」 「すっご…準備してたの?」 「大した事ない」 「あっ…」 私のスマホが短く震えたから起き上がろうとしたけれど、桐斗さんが取ってくれる方が早かった。 「希海ちゃんだ…明日遊ぼって…」 私にそんな時間、あるのかな… 「ここに来てから遊んで無かっただろ?いいんじゃないか?どこ?」 「モールぶらぶら。冬限定フラペチーノが出るっていうのも、行こ…って…」 「買い物出来るな。ここで俺と一緒にバーチャル試着の楽しみを残す程度にしろよ。俺も選びたい」 服、持って来られなかったもんね…また腹が立つのと悲しいのとで泣きそうだよ…チュッ…pururururu… 「…ぁ…」 彼が私の目元を指でなぞり、軽くキスした瞬間、私のスマホが鳴り 「パパだ…ハイ…パパ?」 反射的に応えた。 ぉっと…桐斗さんは私を抱き起こすと、そのまま密着して聞くの…?
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