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「学園には言っていませんが、もしバレても辞職して他で働きます。教職を守って彼女を守らないということはありません」
「ぇええっ…そんなのいいの?私も迷惑掛けるつもりないし、バレないように気をつけるし、バイトはまた行ってもいいし…」
桐斗さんがパパに言ったのに、私がドッ…キュン…として思わず言っちゃった。
“茉里も…先生のところがいいんだね…”
何度も同じようなやり取りが長々と繰り返されていると、ママの声がした。
“今は灰原先生と茉里のことを信じて、言葉を信じて、先生に茉里をお願いしましょう…私たちは恵茉をきちんとさせなきゃ。ご連絡頂いた先生を前にこう言うのも……だけど、もう遅いくらいだわ…”
ママはパパと一時帰国したあと、そのまま日本に残る考えらしく、二人は私を先生に任せると言った。
「よし、茉里。これで親公認」
電話を終えてすぐ、嬉しそうな桐斗さんは私に長〜〜いキスをする。
私も桐斗さんの覚悟というのか、宣言を聞いてとても嬉しかったから、彼の首に腕を回すと…彼の舌が私の舌に絡みつく…そして彼の長い指がそっと耳や耳の後ろ、それから首筋を撫でる…
「は…ぁ…っ……ン……」
「休憩?舌、出して…茉里…」
舌を出す…?呼吸が楽になるのかな?
酸素を求めて半開きになった唇から覗くくらい…舌を少し出して息をしようとすると……クチュ…舌と唇を食べられるようなキスに、おヘソの奥が熱くなる音と感覚を覚えて全身が震えたみたいだ……
これは…どうなっちゃうの…私……
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