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ゴクン…唾を飲み込んだのか、涙を飲み込んだのか分からない感覚に泣きそうだ。
その泣き顔に先生が歓喜し、心の中で躍り上がっているとは知るはずもなく唇を噛む。
「パーティー?」
先生は私の唇が傷つかないように指先で撫でながら首を傾けた。
「…みたいな感じで…」
口を開けると指を食べてしまいそうだから、小さく喋る。
「家で?」
コクコク…
「それで追い出された?一緒にパーティーしなかったのか?」
「毎日毎日…いろんな人がたくさん…私の知らない人が次々に来るから…」
「男も?」
「………はい…男の子も女の子も。うち、ちょっとだけ…大きな家なんですけど…知らないうちに泊まってる人とかいて恵茉に“毎日イヤだ”って言ったらケンカになって」
一拍おいてから先生は
「それは姉に問題があるだろ。毎日って、大学生だよな?」
当然の質問をしてくる。
そう、恵茉は大学生で大学生の友人、先輩後輩と家で毎晩ワチャワチャと遊んで、帰らない人も出てきて、私がヤメてって言ったらキレた。そこで一度ケンカして、さらに月々の生活費と小遣いを合算してネット口座に両親が毎月入れてくれるのを恵茉が数日で使い切ってしまったことで私がキレて二度目のケンカ。
「そこから食材の宅配はとりあえずあるから困らないと思ってたけど…家に来る人がお酒とかいろいろと前より持ってくるようになったみたいで………他にも……怖くって…」
「何かされたのか?」
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