そこにある唄〜「J」SideEVERSION

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これは、僕の物語。 これは、僕の昔の物語。 そう…大人になって、様々な人と出会い、そして、別れていくのは、それは、また、別の物語。 天界… 天使の一人が、神様に呼び出されて、神殿の扉を叩く。 「神様〜。私に、何か用ですか?」 天使は、その向こうにいる神様に声をかける。 「相変わらずな口調だな。もっと、目上の者に対しての口の聞き方出来ないのかな?」 神様は、呆れた顔で天使に言う。 「えっ…パワハラ?」 天使は、悪い顔をしながら、神様に言った。 「一応、神様なんだがね…」 神様は、更に呆れた顔をした。 「冗談ですって!それよりも、私に仕事ですか?」 天使は、神様の呆れた顔を無視して、呼ばれた理由を聞いた。 「うむ。見習い天使、『マリ=ミッシェル』よ。神様の名において、仕事を命じる。」 神様は、威厳を見せながら、天使に言った。 「はい。」 いきなり威厳を出してきた神様に、戸惑いを見せながら、『マリ=ミッシェル』は返事をする。 「最近、人間界において、人口の増加が後を絶たない。少し、数を減らそうかと思う。で、『マリ=ミッシェル』には、人間界に行き、人間に試練を与え、それに耐えれないものは必要ないと判断して、その者の魂を消してもらいたい。要は、必要ないものと、必要あるものを選別してほしい。」 神様は、『マリ=ミッシェル』に言った。 「わかりました。神様の期待に応えれるように頑張ります。」 『マリ=ミッシェル』は、神様に向って言った。 「一抹の不安が消えないのは何故だろう…人選間違えたかな…」 そんな『マリ=ミッシェル』を見つめながら、神様は、小さな声で呟いた。
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