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材料調達のため、私は町中に出る。
まず、立ち寄ったのは肉屋だ。
「いらっしゃーい」
中年くらいの体格の良い男性が、声をかけてきた。きっと、ここの主人だろう。
私はここで、牛肉、豚肉、鶏肉、皮付き肉、骨付き肉、レバー等々……、いろいろな肉を購入。
幸いなことに、犬がしゃぶるような骨も売っていたので、これも購入。
「毎度ありー」
私が店を出る時、肉屋の主人は嬉しそうな顔をしていた。
帰宅した後、購入した肉類は、すぐに冷凍庫に入れた。できるだけ痛まないようにするためだ。
再び町に出る。
今度は電気街だ。
ここに行き、諸々の電子部品を購入する。ケーブル、抵抗、コンデンサ、コイル、ダイオード、トランジスタ、オペアンプ、CPU、メモリ等々……
これらの部品を購入した理由は、二つある。
一つは、電気により人造人間に魂を吹き込む装置を改良するため。
もう一つは、人造人間に搭載するためである。
できるだけ電子部品には頼りたくなかったのだが、結局、一部だけとはいえ、使わざるを得なさそうだ。
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