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***01-02-22
町の中心部、どの建物よりも高くそびえ立つその時計塔は、この町ができた時からあり、町のどこでも四面に配置された文字盤を確認することができる。
もうすぐ秋になろうとするこの季節では、以前よりも陽の落ちるのが早く、あたりを夕陽の赤で染め上げている。
十字路に整備されたレンガ仕立ての道路には、早目の帰路に着く人々の姿が見える。
当然、もうすぐ俺自身もその中の1人になる予定である。
よって、ここ、我が職場である図書館も、規定通りの終了となる予定である。
今日も来訪者は、3人だけだったしなー。
16:15
再度、クセになっている懐中時計で時刻を確認し、テーブルの前の札をひっくり返して『本日は終了しました』に変えようとする。
「あ、アッシュ! ちょっと待ちなさいよ!」
が、俺の業務を邪魔する声が掛けられた。
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