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***01-07-19
書庫室。
そこは薄暗い上にホコリだらけで何やら据えた匂いまで漂う。
本棚だけでなくそこらに散らばった木箱にも無造作に突っ込まれた古い文献や本、バラバラの書類。
「これは……探すのに骨が折れそうね……」
「そりゃ、このクロノクル市創立からなら、ざっと150年分の資料が集まってるからなぁ」
「資料を残してるのはいいんだけど、全く整理してないのは、どーしてなのかしらねー」
……そんなことは歴代のウチの司書達に言ってくれ。
因みに俺も、今日はいない同僚も改善する気は全くない。
「しかし、そんな古い資料を集めてどうするんだ? 急に歴史の魅力に目覚めたとか言うんじゃなかろーな」
なにせこの天才美少女にかかればあらゆるジャンルをマスターする、と言っても過言ではないからな。
「違うわよ。今、担当してる事件で気になったことがあって。念の為、て感じかな。……ちょっと今回はややこしそうなのよ」
この天才少女にしては、珍しく言い淀んだ。
仕方ない。
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