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「絶対、背けた」
「だから、背けておらんと……」
「おじさん、強情だなー。しゃーない、力尽くでも、プリティア朱雀の居場所を吐かせてやる!」
嘘がバレて、物騒な展開になってしまった!
このままでは、朱雀の時みたく、追われるハメになる事は必至。
ならば、先手を打って事態を回避。
「Jフィールド・アタック!」
我は先程使用した“Jフィールド”を展開した状態で前進させる錬金魔法を使い、白虎の無力化を図る。
「なんや、この薄っぺらい光の壁は? こんなもん、アタイのパンチで一発粉砕や! そら!」
そして、白虎はゼリーと化した。
「ふぅー、危なかった。少しの間、ゼリーの状態で反省するがよい」
我は聞こえてはいないだろうが、白虎にそう語りかける。
ちなみに、我のJフィールドでゼリーになってしまったモノは、ゼリー化から十分以内且つゼリー化直後から完全な状態が保存されたままであれば、『逆錬成』で元に戻せるのだ。
なので、この白虎という娘は一応まだ死んではいない。
さて、流石に疲れた。我は近くにあった切り株に腰掛け、本格的に休憩を──
──ズシーン!
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