第四章・蓬莱を求めて

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「夜の態度を咎めるなら、なるほど確かに、当然俺も自分の立場もそろそろはっきりさせておいたほうがいいだろう。親代わりとして楓と接していくのなら、恋愛対象から降りて、楓の自由恋愛を受け入れないといけないし」  紫乃さんはしかめ面で続ける。 「あの猫は論外だが」 「それは論外なんですね」 「人間になれるのを隠したまま布団に入る猫、俺は認めません」 「あはは……」 「で、楓はどう思う? 今のところ」
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