5人が本棚に入れています
本棚に追加
説教された最強
まーこと♡ドロドロの馬鹿面が言い、
降魔さん♡トロトロのエロ嫁が言った。
「あああ♡すっかり大きくなったお腹だ♡おっぱいもパンパンで♡ママ乳のテイスティング体験、実践していいのかな♡?」
うしろから、おっぱいとお腹を抱いて、馬鹿は言った。
「ああん♡降魔さんにペロペロされるなんて、幸せの絶頂でちゅ♡降魔さん♡」
「うん?何だい?」
「降魔さん♡降魔さん♡」
「んー♡プチュレロ♡」
「降魔さん♡あの、この前三鷹さんが読んでいた雑誌に、大好きな人の名前を10万回唱えると、愛が伝わるって、霊能者のMAKIKOさんのコラムが」
それは、恐らく祓魔課設立構想の段階で、この馬鹿と大喧嘩した西陣真紀子のことだろう。
その雑誌は、志保も読んでいて、志保は眉に唾つけて斜め読みしていたのだが。
「そうかそうか♡まるで立川流の法界髏みたいだな♡大黒天の真言を、10万回唱えるが如く。俺も、前に真琴としながら、オンマカキャラヤソワカって、10万回真言唱えたくなっちゃったぞ♡今日、実践してみようか♡きっと外法頭は喋りまくるぞ♡」
首元に、舌を這わせた馬鹿は言った。
「ああちゅてき♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡降魔さん♡」
「あああああ!もうホントか―わーいーいー♡碧の妹生まれる前に、いっぱいいっぱいしような♡まーこと♡うん♡っていう訳でだな?今からここをダニンガンにしようと思ってだな?」
銃はどこだ?本当に。
島原雪次は、結構な殺意を、この場にいる馬鹿夫婦に向けたがっていた。
「お前が!祓魔課だとか何だとか、散々言っておいて何もせんので俺が!大体お前が特S級祓魔官だと?!何で、お前が組織で最強なんだ?!世の中間違っているだろうに!」
ふ-ん。ふーん。馬鹿は涼しい顔をしていた。
「怪奇課はなくなったのかも知れんが、イベント警備の仕事くらい、トキに言えばだな」
「失業した訳じゃない!ああお前は全く!今日は、いい加減、祓魔課についての話し合いがなされると思ったればこそ!それでこのザマか!」
「まあ、組織の設立だ。時間がかかって当然だ。そう熱くなるなって。うん、先走ったようだが、お前にこれをやろう」
「何だ?これは?」
黒い色の、頑丈そうなものを渡された。
「特A級祓魔官であるお前に、プレゼントだ。お前の雷だが、威力はいいが、照準とチャージに難がある。陸自経由で開発したレーザーサイトだ。軍用なんで、極めて頑丈に出来ている。って、何で俺の目に照射するんだ?目が悪くなっちゃうだろうが。お前を小股潜りの御行の又次と呼ぶぞ?」
必殺仕事人めいた、けったいな時代劇を、馬鹿は見ていた。
「お前は、時代物に何故か出てくる、レーザーポインターで顔を照らされて狂乱する、悪党の元締めか?」
島原は島原で、テレビで見ていたのだった。
「とりあえず、石山さん出番ですよ?で、島原、祓魔課作るなら、あれだ。寺の蔵みたいな感じがいいんだろう?呪いの市松人形がずらっと。な感じだ」
「そういう意味合いの、置き場は必要になるのだろうな?研究する為にもな?」
「なるほどなあ。ロールモデルが要るのか。なあ、最近うちの碧が、俺の携帯勝手に弄っててな?」
「セキュリティーは?どうした?」
「そんなのとっくに突破された。生後2週間くらいでな?」
「どうなってるんだ?お前んちは」
「まあ放っといたんだがな?アンパンマングッズ大量に買われたり、英字新聞ありったけ定期購読されたりな?まあそれもいいと見守っていたらだな?何と、ダークウェブに行き着いていた」
「ドラッグや拳銃など、買っていまいな?支払いはお前だが」
「いいや。オーダーフォーム入力して、ウキュって顔して掲示板を眺めてたんだ。それでな?島原、嵐導丸って、知ってるか?」
打てば即、響くような返答があった。
「直訳的に意訳すると、ストームブリンガーか。ムアコックだな?所有者を破滅させて、異次元に消える、魔剣か」
即答すると、嬉しそうに勘解由小路は言った。
「確かに、ムアコックはそれを知っていたんだろうな?俺がちょいと指輪にアクセスするとだな。まあ有名どころだと、14世紀のオルレアンに、その片鱗があった。まあ、昔から、そういうタチの人間を、破滅させまくってたんだろうな?ダークウェブの掲示板じゃ、今じゃその話題で持ち切りらしい。ちょうど、日本じゃ頭の悪い連中が、くだらんイベントを開くそうでな?そのイベントは、キング・オブ・ソードマスターズと言うらしくてな?あの馬鹿、恐らく嵐導丸に懸賞金かける気らしい。いい年した馬鹿が、そんな大会開くんだ正気か?さながら、現代の刀狩り大会だ。負けた奴は、勝者に剣を捧げるらしい。毎回死人が出てるが、まあ剣持って斬り合うんだ当然だ。一応、死者はゼロの方向でやってるらしいんだがなあ?」
「突然ずらずらと。その、馬鹿というのは?」
「忘れるなよお前。あれだ。揃って会った時いただろうに。桜咲会で鵺春と一緒にいた。あいつだ」
御伽園光耀か。
「確か、霊刀東雲桜を持っていたそうだな?日本初唯一のPMCの社長じゃなかったか?」
「ああ。あの馬鹿、まだ大学1,2年の小僧だぞ?それが、小隊規模の人員従えて、紛争地域で大暴れしてるらしいな?まさか、本気でニューヨークで大会開く気か?あの国辱小僧が。ああ、ニューヨークなら、きっとあいつが出てくるだろうな?あいつは今、結構汚いイギリス人になってるだろう。ミルフミルフうるさい奴だが、それでも王だ。フェアリーランドは、荒れてなきゃいいけどな?」
こいつが示した話題で、記憶にあるのは、ああ、あの少年か。
大学時代の卒業旅行で、訳の解らない騒動に巻き込まれたのだ。
だが、フェアリーランドとは?
完全に、島原の理解を越えていた。
いやん♡諫早君が、甘い声を上げた。
「降魔さん降魔さん♡もう♡我慢出来ません♡オス蛇ちゃんくだちゃい♡」
「ハアハア♡じゃあ、島原出てけ。ここは今、完全にダニンガンになった♡」
島原は、軍用レーザーサイトを、馬鹿夫婦に向けた。
まあ、悪くない威力だった。
最初のコメントを投稿しよう!