🏝再び拐われた妹🏝

3/4
前へ
/13ページ
次へ
わたし 新井崎 亜美(にいざきあみ) 「わたしの可愛い妹から、その手を離して!」 その顔面に往復ビンタしてると、魔女は妹を離し 顔面に貼りついたわたしを 両手で掴まえてきて、ひっぺがそうとしてきた! 魔女 ララリリム 「離れろぉお!アンタ! アタシを誰だとっ!」 魔女と、もみ合ってたら 大きな足音が聞こえてきて 魔女も、そちらに顔を向けた。 妹 新井崎 紗由(にいざきさゆ) 「おねーちゃん!」 さっきの大きなクマが来て 妹を鷲掴みにした! わたし 新井崎 亜美(にいざきあみ) 「こら!この毛むくじゃら! その子を離しなさい!」 わたしは、魔女から離れ地面に着地して そちらに駆け寄ろうとしたんだけど 蛇の尻尾のような魔女の下半身 その尾先で凪払われて わたしの体は地面を転がり、土煙があがった! 妹 新井崎 紗由(にいざきさゆ) 「おねーちゃん!おねーちゃん!! いやだああ!はなしてぇえええ!」 妹の声が遠退き、聞こえなくなった頃 土煙が収まったんだけど… もう、毛むくじゃら野郎の姿も 醜い魔女の姿も、どちらも無くなっていた! わたし 新井崎 亜美(にいざきあみ) 「…また、見失った…」 くうぅう…もう少しで、助けられたのに… 悔しくて、しばらくその場に、うなだれていたけど わたしは服のホコリを払いながら立ち上がる。 村長さんの手記には森の中、その奥にある 丘に、魔女の家があると書いてあったけど 広い森の中を、当てずっぽうで 突き進むワケにもいかない…
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加