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途方にくれながら、村の奥にある
畑の方に歩いてると…
畑の向こう側に滝と川が
流れてるのが見えた。
わたし
新井崎 亜美
「これから、どうしよう…」
その場で、どうしようかと考えてると
足元に…見覚えあるハンカチが投げられた。
わたし
新井崎 亜美
「これは、紗由の…」
それを拾いながら、投げられた方に顔を向けると
和装の男性が立っていた。
なにやら、被り物をしてる。
ん…被り物?
かぶりものをして…
!?!?
そういえば、村長さんの手記にあった!
もしかして…この人は!
被り物をした男
「…こちらに…」
その人は、ハシゴの上の方へ
高くジャンプしてしまった…
妹のハンカチをポケットにしまい
そばにあった、ハシゴを登りきると
そこには小屋があり
待っていた男性が被り物を外した!
わたし
新井崎 亜美
「え!鬼!?」
恐怖からではなく、鬼を初めて見れて
嬉しくて興奮のあまり
大きな声で叫んでしまった!
赤鬼
「…」
小さくため息をつかれてしまって
背を向けられ、小屋じゃないところへ
行こうとしてたから、慌てて呼び止める!
わたし
新井崎 亜美
「あ、大声出してごめんなさい!
鬼を見たの、初めてだったから…つい…」
赤鬼さんは振り向く。
赤鬼
「ふう…叫ばれ、慣れてるとは言え
よそ者の君にまで、叫ばれるなんてな…
まあ、いい…
立ち話もなんだから、小屋に入ろう。」
赤鬼さんは小屋に入っていき
わたしも、その後に続いた。
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