🏝再び拐われた妹🏝

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赤鬼 雅 帝雲(みやびていうん) 「私は、雅 帝雲 この孤島にある村の村長だ… 最初から、説明するのがめんどうなのだが 君は、私の手記を読んでくれてるだろうか?」 わたしは、頷く。 わたし 新井崎 亜美(にいざきあみ) 「はい、読みました。 魔女と対峙した時、そのお姿に…」 雅さんは、頷いた。 赤鬼 雅 帝雲(みやびていうん) 「ああ…それで… なぜ、この姿になったのか 個人的に調べてみたら… 家の屋根裏に、古い家系図を見つけたんだ どうやら私は鬼の家系のようでな しかし、人間と交わり続けた結果 その鬼の血も薄まったらしい。 古い手記には、危機的状況や 怒りによって鬼の血が濃くなると書いてあった。」 それで、鬼の姿に… わたし 新井崎 亜美(にいざきあみ) 「なるほど、そう言うことだったんですね。 ところで… このハンカチは、いったい何処で?」 雅さんは、部屋の真ん中に 設置された囲炉裏のそばに座り 吊るしてある、鍋のフタを開く。 赤鬼 雅 帝雲(みやびていうん) 「ああ、丘の上にある、魔女の家へ 行く途中で見つけたんだ、食べるか?」 鍋の中には七草粥が入っていて 食欲をそそるような、香りがして 雅さんは、木のお茶碗に七草粥を お玉で注ぎ、木のスプーンと一緒に渡してくれた! わたし 新井崎 亜美(にいざきあみ) 「ありがとうございます!」 わたしは、それを受け取って、雅さんの横に座り 囲炉裏の回りに、串に 刺さった焼き魚や五平餅があった。 赤鬼 雅 帝雲(みやびていうん) 「いいんだこれぐらい… ところで君は、あのクマが連れ去った おなごに似ているな。」 雅さんは、七草粥を食べながら こちらに顔を向けてきた。
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