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二ノ章
ポチャン…
帰宅後、榛名はお風呂に入っていた。
露天風呂で海を眺められ、たまに波の音が聞こえる。
(あの島にいた頃よりマシだよね…暫くは生かしていただけるだけで感謝しなくちゃ…)
「えへへ…恋かもって気付いたと同時に失恋とはね」
から笑いしながら必死に泣きそうな気持ちを抑えた
「いきなり沢山与えられて贅沢で我儘になっちゃってた。立場と役目はしっかり弁えないと!」
一方、十六夜は八重の事を考えていた。
「あいつは八重ではない。八重の代わりはなれない……もう二度と八重の魂は手放さない」
十六夜の執着心は榛名の魂に向いていた
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